股な!!
20歳の頃、私は高田馬場の某ファミリーレストランでバイトしていた。深夜枠で一番お金になる夜の22時から朝の5時まで働いていた。
それは初夏の事だった。ある日のバイトの帰り道、バイト終わりでマンションに向かって歩いていると、後ろからいきなりズボッとキュロットスカートの上から人差し指と中指を思い切り股に突っ込まれた。
見ると40代前半くらいの男だった。私は怖くて声が出せずその場に立ちすくんだ。
男はもう一度私の股に指を突っ込むと満足そうに
「またな!!」
と、洒落のつもりなのかどうかわからないけど言って、大手を振りつつ私から去って行った。
私は慌ててバイト先まで引き返し、仲の良かった男の子に、その子がバイトが終わるのを待って車でマンションまで送ってもらった。
そう。あの頃私は若かった。あの頃私は純情だった。今では考えられない。
いつからこんなに堕ちぶれてしまったのだろうか?
わからない。
若い時、私は真面目だった。男友達もいたけれど、みんな口では私を女とは見られないと言いつつ、隙を見せると100パー襲ってきて、私はその度頑なに拒んでいた。
一人くらい強引にやってしまう人がいてもおかしくなかったけれど、幸い、私の場合、みんな紳士で拒むとそれ以上無理強いはしなかった。本当に運がよかったなぁと今ではつくづく思う。
旦那に出会うまで、だから私は処女だった。22歳の時だ。
旦那は21歳で、旦那も私が初めてだった。
今でも、なんで旦那なら平気だったのかわからない。だって特別好きでもなんでもなかったんだから。しかも、そのままズルズルと同棲の上、恋愛感情もないままにできちゃった結婚。
結局3人の子をもうけて今に至る。
今、私がこんなに羽目を外しているのは、若い頃真面目一筋で全然遊ばなかった反動だと思われる。
このような状態を、双極性障害の躁転した時の症状、「性的逸脱行為」という。
今の私は性欲がバリすごくて、毎日したい。竿だけが欲しい。そうでなければ、一人上手をしていたい。誰でもいいわけではないけれど、ほとんどよっぽど気持ち悪くなければ抱かれたいし、竿だけ屋したい。まさに「性的逸脱行為」
危険だから入院しろと言われているが、今の所、私はその気はまったくない。
5回入院してるが、閉鎖病棟に入院するなんてもうまっぴらごめんだ。金もないし。
今までの入院は全部自殺未遂。そうだよ。死ぬよりかはよっぽどいいではないか。セックスくらいなんだというのだ?「性的逸脱行為」万歳!!
私は今、セックスがしたい。したい。したい。したい。
竿だけが欲しくて欲しくてたまらないの。
今の私は誰にも止められない。ごめんね、昔の自分。ごめんね、淫らで。ごめんなさい。
でも、そういいつつ、私は今日も男を求め続ける。もうやめられない、止まらない、カッパえびせんなのだ。